一般論としてのシステムエンジニア
おそらく一般的な学生さんなら、『システムエンジニア 仕事内容』あたりでググり、就活サイトや求人・転職サイトに案内されている情報を確認するのでしょう。
正しい!その行動はまったくもって正しい!
そんな正しいことを当たり前のように行える学生さんは、人並み以上のITリテラシーを備え、きっと難なくシステムエンジニアとしての第一歩を歩んでいくに違いありません。
もちろん、それらのサイトに書かれている内容は正しいです。
- 要件定義・設計・開発・テスト等といった作業工程があるのだー
- システムエンジニアとプログラマーは違うのだー
- 技術力だけでなく、マネジメント能力やコミュニケーション能力も必要なのだー
おそらくこんな↑内容が紹介されていることと思います。
しかし、おそらく学生の皆さんはご存じありません。
『システムエンジニア』という言葉の意味するものが、実際にはものすごくフワフワと曖昧で、たいへん幅広い内容を含んでいるということに。
システムエンジニアの種類
試しに、『システムエンジニア 種類』とググッてみて下さい。
すると『ITエンジニア』という大きなカテゴリの中で、システムエンジニアを含む、非常に多くの○○エンジニアという職種に細分化されていることがお分かりになるかと思います。
ぶっちゃけ、それら全部を読む必要はありません。見るサイトによって、それら細分化されたものの数も内容も異なります。
なんていうんですかね・・・私見を言わせてもらうと しゃらくさい んですよ。
例えば、昔ながらの『大工さん』をイメージしてみて下さい。
- ノコギリで材木を切る
- 切った材木にカンナをかける
- トンカチで釘を打つ
上記のように、一口に大工さんと言っても用いる技術や仕事内容は細分化されるはずですよね?
俺ぁノコギリ一筋40年!
トンカチなんざ使ったことねぇ!
なんていう大工さんはおそらくいないでしょう。
ノコギリ使うのが一番得意だけれど、カンナだってトンカチだって使いこなせるっていう大工さんが大半かと思われます。
ここで言う『大工さん』を、『システムエンジニア』や『ITエンジニア』に置き換えてみるとお分かりいただけるんじゃないでしょうか。
- ノコギリエンジニア
- カンナエンジニア
- トンカチエンジニア
そんな分け方、意味あります?
全くの無意味ではないかもしれませんが、「それしかやらないエンジニア」ではなく「それが得意なエンジニア」であると読み解く必要があります。
もちろんコレ!っていうアピールポイントになる技術を持っているなら○○エンジニアと名乗っていいし、IT業界の中にもそういう方はたくさんいらっしゃいます。
名刺に堂々と書いてあったらハクも付きますしね。
そして現実の世界では、当然ながら「ノコギリエンジニア」であると同時に「カンナエンジニア」である人もいるのです。
でもITに詳しくないお客さんからしてみれば、そんな細かいこと、どうでもいいんですよ。
全部ひっくるめてシステムエンジニア(もしくはITエンジニア)。
それ以上でも、それ以下でもありません。
結局システムエンジニアって何?
広義のシステムエンジニアは、お客様の抱える課題に対しITを用いて解決策を提供するお仕事 だと言えます。
有名なIT企業などは、よくCMで『ソリューションを提供する』と謡ってますよね。
ソリューション(Solution)を直訳すれば “解決策” ですので、もうそのまんま上の定義と合致するわけです。
そしてお客様へソリューションを提供するためには大抵チームを組みます。
その中で
- お客様の要望をまとめる人
- サーバーを構築する人
- ネットワークを敷設する人
- データベースを構築する人
- アプリケーションを開発する人
- 完成したものをメンテナンスする人
- 全体を統括する人
等のように分業をしますが、その1つ1つが狭義のシステムエンジニアということになります。
(チーム規模によっては一人で複数タスクを受け持つこともある)
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